⁡忖度 ~ 心理的安全性の低減 ~ 。

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⁡忖度 ~ 心理的安全性の低減 ~ 。⁡「忖度」とは、「相手の気持ちや考えを推し量る」ことを意味し、日本や中国で古くから使われている言葉です。⁡もともとは、相手の気持ちを「考慮する」「配慮するというポジティブな意味合いでしたが、2017年に流行語大賞を受賞し、近年では「ご機嫌取り」「ごますり」のような、自分の保身のために目上の人に従ったり、顔色をうかがって自分の意思とは違う言動をする、ネガティブな言葉としても使われるようになりました。⁡この「忖度」的態度をとる人が、家庭や職場内にたくさんいるとどうなるのか、分かりやすく経済学者ジェリー・B・ハーヴェイの「アビリーンのパラドックス(Abilene paradox)」の要約を紹介します。⁡アメリカ・テキサス州に住むある家族の話。8月の暑い日に、舅が53マイル離れたアビリーンに夜食を食べに行こうと提案した。家族は全員賛成し出かけたが、道中は暑くて埃っぽく、決して快適ではなかった。4時間かけ疲れて帰宅した後、彼らはこう言い合った。姑:「家にいたかったけど、皆が行きたそうだったからついて行った」夫:「乗り気ではなかったが、皆が行きたそうだったから連れて行った」妻:「皆が行くと言うから一緒に行っただけで、暑い中、出かけるなら家にいた」舅:「別に行かなくても良かったが、皆が退屈そうだったから行こうと思った」⁡これは、集団がある行動をする際に、メンバーの実際の嗜好とは異なる決定をしてしまうというパラドックス(逆説)のお話です。⁡このパラドックスが起きる背景として、各メンバーが「自分の嗜好は他のメンバーと異なっている」と思い込み、決定に対して異を唱えないために、集団は誤った結論を導き出しています。⁡気を配って場の空気を読み過ぎたり、全員一致すべきだと思っていたり、話し合いが重要だと考えていると「チームの心理的安全性」が失われ、安心して発言できなくなるので、このような誤った結論を導き出してしまうのです。⁡ちなみに「チームの心理的安全性」は、ハーバード・ビジネス・スクールの教授エイミー・C・エドモンドソンが1999年に著書の中で発表した言葉で、「他のメンバーに対人的な不安を感じることなく自分の過ちを認めたり、質問したり、意見を言っても、馬鹿にされたり、怒られたりしないと確信できる状態」を指します。⁡Googleが自社の成功しているチームの条件因子を特定したところ、最も相関関係が高かったのがこの「心理的安全性」だったことで、一躍、有名になりました。⁡エドモンドソンは、メンバーの自由な発言を妨げる背景として「無知」「無能」「否定的」「邪魔」だと思われたくないという、4つの不安があると指摘します。⁡つまり、人は「こんなことも知らないの?」「こんなこともできないの?」「反抗的な態度」「あの人がいない方がスムーズ」だと思われたくないという不安を常に抱えており、素の自分をさらけ出すべきではないと考えて、チームの生産性を落としてしまうのです。⁡「気遣い」や「はっきり言わない」こと、「指摘しない」ことがチームのためになるのではなく、むしろそれらが「チームの心理的安全性」を低めてしまうのです。⁡集団内で「忖度」し合うよりも、リーダーが率先して意見の重要性を伝えて積極的に意見を求めたり、自らの非を認めるような態度を取ることで発言しやすい環境を整え、安心して意見が言えるチームを育てられるといいですね。⁡お問い合わせは、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」から、お気軽にお声がけください。⁡⁡⁡[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎⁡目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分⁡#認知行動療法 #カウンセリング #心理学 #カウンセリング研修 #臨床心理士 #公認心理師 #セラピスト #カウンセラー #メンタルヘルス #悩み事 #カウンセラー養成講座 #資格取得支援 #オンライン研修 #忖度 #アビリーンのパラドックス #チームの心理的安全性⁡

⁡忖度 ~ 心理的安全性の低減 ~ 。⁡「忖度」とは、「相手の気持ちや考えを推し量る」ことを意味し、日本や中国で古くから使われている言葉です。⁡もともとは、相手の気持ちを「考慮する」「配慮するというポジティブな意味合いでしたが、2017年に流行語大賞を受賞し、近年では「ご機嫌取り」「ごますり」のような、自分の保身のために目上の人に従ったり、顔色をうかがって自分の意思とは違う言動をする、ネガティブな言葉としても使われるようになりました。⁡この「忖度」的態度をとる人が、家庭や職場内にたくさんいるとどうなるのか、分かりやすく経済学者ジェリー・B・ハーヴェイの「アビリーンのパラドックス(Abilene paradox)」の要約を紹介します。⁡アメリカ・テキサス州に住むある家族の話。8月の暑い日に、舅が53マイル離れたアビリーンに夜食を食べに行こうと提案した。家族は全員賛成し出かけたが、道中は暑くて埃っぽく、決して快適ではなかった。4時間かけ疲れて帰宅した後、彼らはこう言い合った。姑:「家にいたかったけど、皆が行きたそうだったからついて行った」夫:「乗り気ではなかったが、皆が行きたそうだったから連れて行った」妻:「皆が行くと言うから一緒に行っただけで、暑い中、出かけるなら家にいた」舅:「別に行かなくても良かったが、皆が退屈そうだったから行こうと思った」⁡これは、集団がある行動をする際に、メンバーの実際の嗜好とは異なる決定をしてしまうというパラドックス(逆説)のお話です。⁡このパラドックスが起きる背景として、各メンバーが「自分の嗜好は他のメンバーと異なっている」と思い込み、決定に対して異を唱えないために、集団は誤った結論を導き出しています。⁡気を配って場の空気を読み過ぎたり、全員一致すべきだと思っていたり、話し合いが重要だと考えていると「チームの心理的安全性」が失われ、安心して発言できなくなるので、このような誤った結論を導き出してしまうのです。⁡ちなみに「チームの心理的安全性」は、ハーバード・ビジネス・スクールの教授エイミー・C・エドモンドソンが1999年に著書の中で発表した言葉で、「他のメンバーに対人的な不安を感じることなく自分の過ちを認めたり、質問したり、意見を言っても、馬鹿にされたり、怒られたりしないと確信できる状態」を指します。⁡Googleが自社の成功しているチームの条件因子を特定したところ、最も相関関係が高かったのがこの「心理的安全性」だったことで、一躍、有名になりました。⁡エドモンドソンは、メンバーの自由な発言を妨げる背景として「無知」「無能」「否定的」「邪魔」だと思われたくないという、4つの不安があると指摘します。⁡つまり、人は「こんなことも知らないの?」「こんなこともできないの?」「反抗的な態度」「あの人がいない方がスムーズ」だと思われたくないという不安を常に抱えており、素の自分をさらけ出すべきではないと考えて、チームの生産性を落としてしまうのです。⁡「気遣い」や「はっきり言わない」こと、「指摘しない」ことがチームのためになるのではなく、むしろそれらが「チームの心理的安全性」を低めてしまうのです。⁡集団内で「忖度」し合うよりも、リーダーが率先して意見の重要性を伝えて積極的に意見を求めたり、自らの非を認めるような態度を取ることで発言しやすい環境を整え、安心して意見が言えるチームを育てられるといいですね。⁡お問い合わせは、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」から、お気軽にお声がけください。⁡⁡⁡[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ︎⁡目白駅から徒歩2分池袋駅から徒歩10分⁡
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