2026/05/14

ゴールデンウィークが明け、新しい環境にも少しずつ馴染み始めた頃。
同時に、「期待に応えなければ」「完璧にこなさなければ」と気を張っていた疲れが、知らぬ間に溜まってくる時期でもあります。
私たちは、ついミスを避け、非の打ち所がない自分でいようと努めてしまいがちですが、実は、「完璧すぎる人よりも、適度に失敗を見せる人の方が、周囲からの好感度が高まる」ことをご存知でしょうか。
これを「しくじり効果(プラットフォール効果)」といい、1966年に社会心理学者エリオット・アロンソン(Elliot Aronson)らが行った有名な実験があります。
非常に優秀な人物がクイズに答える様子を録音した際、一方は完璧に回答を終え、もう一方は最後に「コーヒーをこぼしてしまう」という小さな失敗を犯すという実験です。
すると、聴き手がより魅力的だと感じたのは、意外にも後者の「失敗をした有能な人物」の方だったのです。
つまり、あまりに完璧な存在は、無意識のうちに周囲に対して、劣等感や「近寄りがたさ」を抱かせ、心理的な距離を作ってしまうということです。
ふとした瞬間に見える「隙(すき)」は、その人の人間味を強調し、「自分たちと同じ人間なのだ」という安心感や共感を周囲に与えてくれます。
あなたの「しくじり」は、誰かにとっての安心になり、あなたをより魅力的に見せる大切なエッセンスになるのです。
一方で、「自分にはまだ誇れるような実力がないから、失敗は許されない」と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、周囲があなたに感じている「有能さ」とは、決して完璧なスキルだけを指すものではありません。
毎日誠実に出勤し、明るい挨拶を交わし、不慣れなことにも一生懸命に取り組む・・・。
そんな「ひたむきな姿勢」の積み重ねこそが、周囲から見たあなたの立派な有能さであり、信頼の礎となります。
その土台さえあれば、ちょっとした言い間違いや不器用な一面は、周囲にとって「応援したい」「力になりたい」と感じさせる、あなただけの魅力へと変わります。
むしろ、自分を大きく見せようと無理に背伸びをするよりも、「実はここが苦手で……」と等身大の自分を見せることの方が、相手に「この人は嘘をつかない、誠実な人だ」という確信を与えます。
完璧な自分を演じ続けるよりも、自身の不完全さを「人間らしさ」として受け入れるしなやかさを大切にしてみませんか。
その「隙」が、きっと新しく温かな繋がりが芽生え始めるはずです。
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Room Turn Blue(ルーム・ターン・ブルー)は、自分らしさを大切にしながら歩むあなたの、しなやかな再始動を応援しています。
[一般社団法人 目白心理総合研究所 ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント
/ CEAP / EAPコンサルタント /
CBT Therapist®︎ / CBT Therapist®︎ for Biz/ CBT Extra Professional ®︎
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