ブルーマンデー ~ 月曜日を乗りこなす力 ~

  • HOME
  • SNS
  • ブルーマンデー ~ 月曜日を乗りこなす力 ~
ブルーマンデー ~ 月曜日を乗りこなす力 ~

週末の時間はあっという間に過ぎ去り、再び訪れる月曜日を前に、誰もが憂鬱な気持ちになることがありますよね。

1969年(昭和44年)の放送開始以来、一貫して日曜日の夕方6時30分に放送され続けてきたテレビアニメ『サザエさん』は、日本の「休日の終わり」を象徴する存在となりました。

さらに、『サザエさん』のテーマ曲を聞くだけで、「楽しい休日が終わり、明日からまた仕事や学校が始まる」という現実感が呼び戻されてしまうという、憂うつな感覚を「サザエさん症候群」と呼ぶようにもなりました。

そして、この感覚は、私たち日本人だけのものではありません。

海外(英語圏)にも似た言葉があり、日曜日の午後に感じる月曜日への漠然とした恐怖や予期不安を「サンデー・スケア(Sunday Scaries)」、そして月曜日そのものへの憂鬱さを「ブルーマンデー(Blue Monday)」と呼びます。

実は、「ブルーマンデー」には、古くからの歴史的な背景と、現代の商業的な起源の二つの側面があります。

歴史的に、中世ヨーロッパの職人たちの休息日は月曜日で、彼らが労働から解放されて自由に過ごせる日として、「ブルーマンデー」と呼ばれていました。

「ブルー」には、教会で使われる布の色や、ドイツ語の「神聖な」という意味を持つ言葉に由来するなど、諸説あります。

一方で、現在、一般的に知られている「ブルーマンデー」は、2005年にイギリスの心理学者クリフ・アーナルが提唱したものが強く影響しています。

彼は旅行会社「スカイ・トラベル」のマーケティング目的で、「天気」「借金の額」「クリスマスからの経過時間」といった要素から、「1年で最も憂鬱な日」が1月の第3月曜日であることを導き出す数式を作成して、人々に旅行を促しました。

この発表は、多くのメディアで「科学的な根拠がある」かのように広まりましたが、実際は宣伝目的であり、その科学的根拠は後に批判されています。

とはいえ、厚生労働省の統計によれば、「ブルーマンデー」は単なる気分の問題にとどまらず、日本では自殺者数が月曜日の朝に集中していることが明らかになっていて、特に働き盛りの男性(40歳~65歳)にこの傾向が顕著であると報告されています。

そんな「ブルーマンデー」の対処法として、米国のTikTokerマリサ・ジョー・メイズが提唱した「ベア・ミニマム・マンデーズ(Bare Minimum Mondays):最低限の月曜日」という考え方が、アメリカのZ世代を中心に話題になっています。

これは、燃え尽き症候群を経験した彼女の経験から生まれた考え方で、月曜日にあえてペースを落とし、必要最低限のことだけを行うことで、心身の健康を保ち、週全体のパフォーマンスを安定させようというものです。

この考え方は、単なるサボりではなく、持続可能な働き方を模索する、現代の新たな自己管理術としてTikTokで大きな共感を呼んで、瞬く間に世界中の若者の注目を集めました。
お問い合わせは、ホームページ「お問い合わせ」からお気軽にお声がけください。

皆様の「憂鬱な月曜日」が、少しでも心穏やかなものとなり、「乗りこなす力」を掴むきっかけになることを願っています。

[一般社団法人 目白心理総合研究所 ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント
/ CEAP / EAPコンサルタント /
CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎

目白駅から徒歩2分
池袋駅から徒歩10分

お問い合わせはこちらから

お申し込み・お問い合わせ

目白心理総合研究所へのご相談はこちらから

TEL:050-1808-0811

お申し込み・お問い合わせ