友達 ~ 自分に近く尊い存在 ~

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友達 ~ 自分に近く尊い存在 ~

「同じ考え方を持ったり、行動を共にしたり、いつも親しくつきあっている人」を、私たちは「友人」や「友達」と呼んでいます。

「友」の字は、「右手と右手を取り合う」象形から成り、「互いに助けあう者」や「志を同じくする仲間」を意味します。

「友人」と「友達」は同じ意味ですが、スピーチをしたり目上の人と話すなど、かしこまった場面ではやや改まった表現として「友人」がよく使われています。

しかし、本来「友達」の「達(たち)」には、複数であることを表す以外にも敬語性の働きを併せ持っていて、例えば、皇室などの上流貴族を「公達(きんだち)」といいますが、「上位待遇」という自分より立場が上の人への尊敬の意を表しています。

なお、現在ではご承知のとおり、「僕たち」「私たち」のように自称代名詞に付けたり、「犬たち」「猫たち」のように動物にも用いられています。

また、複数を表す言葉の中で、逆に「下位待遇」として、自分より下の立場の人を指しているのが「ども」です。

「がきども」「野郎ども」のように、「ども」には見下す気持ちが含まれていて、それを「私ども」「手前ども」と自称代名詞に付けると謙遜 (けんそん) の意を表します。

そのほか、「ら」は「卑称」といって、人を卑しめる時に使う言葉なので、「俺ら」「お前ら」という言い方は、本来、自分たちや相手の集団を卑下する言い方でした。

これら複数を表す「たち」「ども」「ら」は、時間とともにそれぞれ「待遇性」の意味合いが薄れていきましたが、「友達」は自分に近く尊い存在として「上位待遇」としての意味合いが残されているのです。

そのため、「友達」という言葉は、「あなたは友達だ」のように、今では単数にも使われていて、それは単数か複数かよりも、自分と友との関係性を大切にし、友を敬うからこそ残ったのだといえます。

しかしまた、その「友達」の関係性を大切に想う一方で、友に裏切られてしまったり、あるいは「私には本当の友達がいない」と感じてしまう、すなわち「友達」との関係性や距離感の取り方に悩み、相談を受けることもしばしばです。

そんな時は、「友達」探しに翻弄するよりも自分を磨き、そしてこの次は、もっと高いレベルで同じ志を持つ「友達」に出会えるように、自分を高めて待ちましょう。

将来の出会いに期待しながら、今を楽しみ、良い「友達」を増やしてくださいね。

人間関係に疲れたら、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」からお気軽にお声がけください。

いい関係を持てる「友達」に出会いたいですね!

[一般社団法人 目白心理総合研究所]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎

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